暮らしに役立つ豆知識
1月1日 第104号「性能向上リフォーム・バリアフリー編場所別ポイントⅣ」
出来れば近くにトイレ・洗面を気持ちよく寝られ、起きやすい場所に
高齢になるとベッドにいる時間が長くなりがちです。しかし、出来るだけベッドや自分の部屋から出るようにすることが、自立した生活を続ける基本です。
高齢者の寝室は、他の家族の動きに邪魔されない場所に考えましょう。
以外と気付かない音、臭いへの配慮
寝室は少し広めに。できれば浴室やトイレと合わせて一ヶ所にまとめられれば、介護が必要になったときなど安心です。当然音と臭いにも注意を払い、便器は消音型・トイレ配管の遮音・熱交換型換気扇の設備(冷暖房しながらでも常時換気ができるため)など、合わせて考えておきましょう。
当面これから設ける必要がなければ、後で間仕切り壁を除去しやすい作りにしておくのも一つの方法です。 二階に寝室があって、この先変えるつもりがなければ、二階にもトイレを設けられるよう、先行配管などをしておくと良いと思います。二階寝室の場合は、非常時にバルコニーなどに出やすくしておきましょう。ここでも段差などがあれば解消しておきましょう。
照明への配慮も
照明は通常、天井の中央に大きな器具がつけられようになっていますが、寝ている状態ではまぶしいときがあります。スタンドなどの補助照明を用意して代替えできるよう、コンセントは多めに設置しておく事が先々何かと便利です。
照明スイッチ(できれば3路式・調光装置つき)は枕元近くに設けておくと便利です。
ワイヤレスリモコン(壁埋め込み型スイッチ箇所に感知器を取り付けるだけの方法。配線の必要がありません)を使う方法もあります。
照明器具取付部に感知器を取り付け別回路でON:OFFとする方法。配線の変更は必要ありません。
※参考資料(一般社団法人リフォーム推進協議会:性能向上リフォームガイドブック・バリアフリー編)より