本格的な寒さに向かう季節です。サッシの入った集合住宅・最近の戸建て住宅は高断熱高気密が主流となって、30～40年前の戸建住宅の様にすきま風の通る建物でなくなりました。
暖房をすればするほど蒸気が発生して室内の空気が窓ガラス・通気性のない合板・壁に暖気が溜まり、そこに外気温が下がり窓ガラス等の温度を下げ結露の原因となります。
結露は、窓だけでなく、天井裏、床下等にも発生します。例えば、タンスの裏がジメジメ、床部分が黒ずんでいる、玄関扉の下が朝濡れている、押し入れが湿っぽい感じがする、窓に結露してカーテンが重く感じる、壁面が湿っぽい、良い天気が続いているのに天井裏からポタポタと雨漏りの音がする・・
こんな現象が有れば要注意です。

結露の発生は快適な暮らしを脅かします

結露によって　床下根太・壁面内部（断熱材の入っているところ）・窓枠廻り・天井等の木部が腐朽菌の繁殖の温床になります。
木材の腐朽菌は木材の水分の含有率が25～35％で増え続けるといわれております。
木材腐朽菌は、天井裏：室内：床下の通気を頻繁に行えば防ぐことが出来ますが暖房効果を優先させるとつい通気が忘れがちになります。
そのまま進むと、やっかいなイエシロアリ・ヤマトシロアリの格好の住み家になり食害が進み家の土台部分がぐらつき少しの揺れで崩れる危険性が生じます。

シロアリ対策は、今から始めましょう

例年5～6月頃になると羽蟻が飛びシロアリの存在を知ることになります。
羽蟻が飛ぶことはその近くにイエシロアリの巣（コロニー）があることです、一つの巣には多い時で30～50万匹のシロアリが生息していると云われております。
この蟻が、分家して移動するときに羽蟻がみられます。放っておくと次から次へと被害が拡大します。
この寒い時期に思い切って一定時間窓を開け、通気を計りましょう。

木材腐朽菌・カビ・シロアリ被害を防ぐ手だては通気と換気です

暖房中は、定期的に窓を開けて換気しましょう。
健康のため：お住まいのためにも心掛けましょう。