暮らしに役立つ豆知識
3月1日 第10号「屋根 瓦スレート金属」
瓦葺き
日本瓦のほとんどは粘土瓦です。焼成方法により、黒色でもっとも一般的ないぶし瓦、つやのある釉薬瓦、赤褐色の塩焼き瓦の3種類に分けられます。これらは、断熱性、遮音性、耐久性にすぐれていますが、衝撃に弱いという欠点があります。日本瓦はごく最近までは、通称荒土、泥土を野地板の上にトントンを敷いてのせ瓦を並べて葺いておりましたが、台風等で飛散が激しいので最近では、防水紙の上に瓦桟を打ち付けて、それにさん瓦を引っかけて葺くさん瓦葺きがほとんどです。棟の面戸や鬼瓦は漆喰で固めてあり、そのほかは、軒先やけらばは、要所を釘止めにしております。
点検
日常的なお手入れは必要がありませんが、大切なお住まいです時々でも屋根を見てください。
台風や地震の直後には、強風や揺れなどでズレることがありますが、高所の点検・作業は危険を伴いますので、点検と補修は専門業者に依頼してください。長い年月の間には、瓦が割れたりズレたりすることもあります。5年に一度の定期点検は専門業者に依頼してください。
スレート葺き
台風や地震の直後は、点検が必要ですが高所作業は危険が伴いますので専門業者に点検を依頼しましょう。雨漏りにつながる割れ、欠け、ボルトの錆、水切り鉄板の錆等がないか5年に一度は、専門業者に点検を依頼しましょう。10年に一度は塗り替えが必要です。葺き替えは20~30年がめどです。
金属板葺き
屋根にゴミや落ち葉が溜まったままにしておくと、水はけが悪くなり、雨漏りや錆の原因になります、大気汚染・鳥の糞などによって腐食する事もあります。異常を見つけても高所作業は危険ですので点検は専門業者に依頼してください。カラートタンは5年くらいで、ペンキ仕上げのトタンは3年に一度は塗り替えが必要です。色につやがなくなり、粉っぽく見えてきたら塗装が老化してきた証拠です。年数にこだわらず塗り直しをしましょう。
(参考資料:大建工業株式会社「住まいのお手入れ読本」より