暮らしに役立つ豆知識
5月1日 第36号「基礎土台」
基礎は建物本体の重さである自重と家具や住む人の重さなどの積載荷重、さらに風圧力、地震力などを地面に伝える大切な部分です。基礎部分に異常が起きると居住性・安定性に影響を及ぼします。基礎の仕様で一般的なのは布基礎と呼ばれるものです。柱や壁の下に帯状につくられ建物と地面をつなぐ位置にあります。
定期点検のおすすめ
布基礎の部分は、通常モルタル塗りされているので亀裂を発見したとしても本体に及ぶものかどうか解らないものです。異常を発見された場合は出来るだけ早く専門業者にご相談下さい。また埋立造成した土地や近くで地下水の汲み上げをした場合、地震などで地盤が局部的に沈下する場合があります。床の傾き・扉・建具等の建て付けがおかしいと感じたら専門業者に点検を依頼して下さい。
土台や床組みは地面近くにあるため、もっとも腐朽・害虫の被害を受けやすい所です。
床下の換気をよくし木部を常に乾燥した状態に保ちたいものです。
換気口の周りに物を置かないようにしましょう。
落ち葉等が換気口を塞がないように定期的に清掃しましょう。
ふだんのお手入れ
外側から布基礎を見て雨天でもないのに濡れていたら要注意・どこかから雨水が侵入し、土台まで濡らしている可能性があります。専門業者に点検を依頼して下さい。
お住まいに大きな被害を与えるヤマトシロアリやイエシロアリを早期に見つけることが大切です。ヤマトシロアリの羽アリは4~5月の雨上がりの暖かい昼間に飛び立ちます。
イエシロアリの羽アリは6~7月上旬の夜間の門灯に集まって来ます。羽アリを見かけたらシロアリが必ずいると考えましょう。点検は専門業者に依頼しましょう。
(一部参考資料:大建工業株式会社「住まいのお手入れ読本」)より