暮らしに役立つ豆知識
12月1日 第55号「カビ・ダニが病気を招く」
アレルギー疾患を招くカビ
室内におけるカビは、年間を通じて発生しています。特に冬場は暖房による結露の発生が顕著です。
冬の結露の大まかな原因は・建物の気密化*壁、サッシの断熱化の遅れ*石油、ガスストーブからの大量に放出される水蒸気が考えられます。
カビが引き起こす病気の中で最も関心の高いのが、ぜんそく・鼻炎などのアレルギー疾患です。
室内に大量に繁殖したカビが胞子を飛ばし、大量に吸い込むことでアレルギー疾患が引き起こされます。
幼児ぜんそくの原因に指摘されているようです。
ダニ繁殖の原因はカビ
カビの害は、アレルギー疾患を引き起こすだけでなく、カビが温床になってダニが繁殖することも問題です。
ダニの被害は、ダニに食われて痒い思いをし、掻き過ぎて炎症を起こし、ジメジメとした皮膚炎に移行したりします。
ダニの糞や死骸が室内に遊飛した空気を日常的に吸い続けていると、ぜんそく・鼻炎・結膜炎等の深刻なアレルギー疾患に罹患する恐れが有ります。
健康的な住まいを実現するには、「結露を起こす」「カビが発生する」「ダニが繁殖する」という連鎖を繰り返さないようにしなければなりません。
そのためには…
①窓を二重サッシにする方法を取り入れ断熱による結露防止。
②水気蒸を放出しない暖房器の使用
③適切な換気の励行
④ていねいな掃除
※③、④は、日常的に行えるものです。出来るところから始めましょう。
(参考資料:NPO法人省エネ建材・住宅普及協議会 後悔しない「快適な家づくり」の知恵袋)より