暮らしに役立つ豆知識
6月1日 第49号「普及してきた自然素材」
内装材などに積極的に利用されております。ここ数年の間に、化学素材から自然素材への転換が進んできております。特に「化学物質過敏症」からの離脱がその大きな原因とされております。(化学物資過敏症は次号で)
建物の中で一番大きな面積を占めているのが壁です。この壁が近年までは、ベニヤ下地・ボード下地の上にクロスが定番でしたが、ベニヤ板から出る化学物資の放散、糊に使われている化学物資これらが知らず知らずの間に体に蓄積され身体の不調を来たしてきた様です。最近はクロスに変わって珪藻土の塗り壁が増えて来ております。
珪藻土は、今から1~2千年前の植物プランクトンが地中で推積し化石化された土です。昔のカンテキ・七輪がその代表格でした、成型・彫刻が簡単で火に強く、炭火のガスを吸収し焼き物、煮物に重宝された土です。また、床材についても天然ムク材が多く使われ出しました。青森ヒバ材のように木材自体が持っている、抗菌・防虫・防蟻効果があり木材の腐朽・清潔感が保たれる材質のようです。
注目されている木炭の効用
木炭の持つ 調湿・消臭・空気清浄の効果が、今、脚光を浴び床下に大量に使用されています。
木炭は、高温多湿の日本の風土に、家屋にはぴったりの湿気対策になりそうです。
内装に使われる自然素材
① 壁の仕上材・伝統的な土壁、珪藻土の塗り壁、ケナフ草壁紙、和紙・ムク材の腰壁
② 天井の仕上材・ムク材、和紙、ケナフ草壁紙
③ 床の仕上材・ムク材のフローリング・ココナッツのカーペット、石板
④ 塗料・柿渋・亜麻仁油・オレンジの皮を用いた自然塗料
⑤ コルクタイル・コルク樫の樹脂を粒子にして固めた床材
⑥ リノリュウム・床材・減菌効果があるようです。
(参考資料:NPO法人省エネ建材・住宅普及協議会:後悔しない「快適な家づくり」の知恵袋より)