暮らしに役立つ豆知識
1月1日 第44号「耐震住宅について耐震性のある住まいを造るチェックポイント」
家の安全は、まず敷地から
軟弱な地盤や埋立地、不完全な土止めをした盛り土などの上に建てた家は大変危険です。
土地を購入する前に、役所の建築・土木・農業委員会等で調べたり、民間の地盤調査会社に問い合わせるか。近隣の古くからお住まいの方に造成前の状態のお話しを聞くのも一つの方法です。
構造や工法よりも立て方が問題
地震に強いと言われている鉄筋コンクリート造りも、地震に弱いと言われている木造軸組工法も、基本的には優劣が無いと言われております。要するに工法よりも建て方に問題があるように思います。
木造軸組工法の場合、対角線上に取り付ける筋交い(補強材)の数を多くすることによって強度が増すので、建築基準法に定められた基準を守ることが大事です。
設計・施工をきちんとする
高気密・高断熱の家も、設計・施工がきちんとなされていないと、壁の内部が結露して、築年数がそれほどでなくても家がボロボロになり、大きな揺れに耐えられなくなることもあります。
このように設計にミスがあったり、手抜き工事があると、家の安全性に問題が生じてきますので、注意が必要です。「昨年末日本中が仰天した耐震強度偽装事件」あってはならないことです。
基礎は、ベタ基礎が最も強固
最近の耐震を考慮したベタ基礎は、地面全体に鉄筋入りのコンクリートを設けているので建物全体を支えることが出来ます。地震には最も強い基礎と言えます。又、和室の多いプランは避ける。和室はふすまや障子で部屋を仕切るため、ドアを取り付ける洋室よりも壁の面積が小さく。地震で外圧が加わった場合四方で均一に支えることが難しくなります。出来るだけふすま・障子による間仕切りは避けた方が無難です。
重い屋根は避ける
阪神・淡路大震災では、耐震性の悪い戦後すぐの木造家屋が地震の激しい揺れと屋根の重さに耐え切れず多くの家屋が倒壊しました。出来るだけ屋根は軽くするほうが無難です。
(参考資料:NPO法人省エネ建材・住宅普及協議会:後悔しない「快適な家づくり」の知恵袋より)