暮らしに役立つ豆知識
3月1日 第58号「畳を楽しむ生活」
景気の緩やかな上昇の大きな引き金の一つに住宅建設があるように思われます。
庶民には手の届かない高価な分譲マンション、・若年層でも購入可能な郊外の分譲建売住宅・中古住宅の購入・リフォーム等々外見も内容も全てが機能的に設計簡素化され洋風化が定着しつつあります。壁紙とフローリングの床、ダニ等の害虫の発生原因は少なく快適な生活空間が約束されておりますが、そんな中ほっと一息つける空間、「畳の間」今以上の快適さとリラックス効果を得るために一工夫してみては如何でしょうか。簡単な方法はフローリング床の上に、半畳か一畳の「置き畳」を敷くことが快適な住空間の演出に効果がありそうです。
畳は空気を浄化するすぐれものです
畳表のイグサの繊維質は、湿気の吸着性、放出性にすぐれ室内空気の快適さに大きな力を発揮します。
シックハウス症候群の原因の一つの二酸化窒素やホルムアルドヒデなどの有害物資を吸着し、空気をきれいに浄化する能力に優れていることです。空気中の湿度が高くなると水分を吸着し、乾燥すると水分を放出して、部屋の湿度を一定に調節する。調湿機能が木材以上に優れております。ほかにも、保温・断熱効果・適度な弾力性、防音性・イグサ独特の香りによる癒し効果があり落ち着ける奥の深い空間が演出できそうです。 畳は、今は殆どが輸入材で出来ております。畳床の藁・畳表のイグサは中国を始めアジアの多くの国々から輸入されております。
昔の日本の気候風土には日本産の、藁・イグサが当たり前でしたが、農業政策による減反・生活の洋風化に伴う供給減が畳離れに拍車を掛けているようです。
置き畳の畳床材には藁材・木質材の天然素材の物から軽量の化学繊維の物まで幅広くあります。 置き畳のダニ駆除は定期的に天日にさらして駆除しましょう。