暮らしに役立つ豆知識
7月1日 第74号「人と地球にやさしい「エコ」材料」
環境にかかる負荷の小さな「エコ材料」
「エコ材料」とは、物を作り出したり、ある物を処分するときに環境に優しくどう対応して使うエネルギーの負荷がより小さくて済むような物という定義です。
今ある物を作り出すときに、資源を枯渇させない、再利用するとき、最終処分で土に返す時に最小のエネルギーで済ませることができるそんな材料です。
物を再生できても、処分してもそれに関わるエネルギーが環境の負荷に多く掛かれば、地球環境の破壊につながります。
建築材の中で「エコ材料」の一例は、環境に優しい自然素材があります。
材木では、通称ムク材で通っている張り合わせや、寄せ集め、集成加工のしていないその「まんま」の材木です。
ムク材は、接着剤を使用せず、塗料を極力使わずに自然なままの仕上がりで、なんともいえない風合いが楽しめます。
シックハウスに縁のない自然素材には、材木以外に、壁の仕上げに土壁・珪藻土の塗り壁・漆喰・和紙・床材にムク材のフローリング・コルクタイル・・(コルク樫の樹脂を粒状にして圧縮成型した床材・断熱性・弾力性に優れている。浸水性が少なくあまり汚れない)
自然塗料:漆・柿渋の自然塗料や一部手を加えている亜麻の花の種から抽出したオイルを原料とした亜麻仁油・ラック虫から抽出したニス等があります。
他にリノリュウム(床材)ガラスレット・調湿セラミック(壁材)
「エコ材料」の利用は適材適所を心がけて
今までの住宅が大量生産方式で、安く、速く、が重視され健康についての配慮があまりにも少なかったように見受けられます。
これからのリフォーム・新築時には、自然素材「エコ材料」を中心にした施工に方向転換を進めて行きたい物です。