暮らしに役立つ豆知識
4月1日 第71号「建物の長寿命化(100年住宅)」
100年以上持つ住宅について、SI化が進んでいます
Sとはスケルトン部分の略で「建物の骨組み部分」構造体を云います。Iとはインフィル部分「内外装・開口部・設備等」を云い、最初から完全分離独立した工法で家を建てることを云います。
スケルトンは、コンクリートや木材など丈夫で長持ちする材料で作りますから物理的限界まで(100年)使用に耐えます。反面インフェルは、家族構成・増改築時の部屋の間取り・ペットとの共生・バリアフリー・室内エレベーター・等々が変化しても躯体を損傷せずに追随できる利点があります。
その為には、入れ物の容器ともいえるスケルトンは、丈夫に、がっちりと少しゆとりを持たせて作っておきたい物です。
今ある住まいは、家族全員の貴重な財産です。大切に使って親から子へ、子から孫へとヨーロッパやアメリカ並みに引き継いでいきたい物です。戦後の日本住宅は、平均的に寿命が短すぎると指摘されております。(27~8年)
SIシステムの導入により、日本の住宅の平均寿命も30年前後からアメリカ・イギリス並みの70年それ以上の平均寿命に近づけられそうです。建物の平均寿命をのばすことは、今世界的に取り組んでいる地球温暖化防止への大きな流れに参加することになります。住宅を長持ちさせるためのメンテナンスに関心をお持ちください。
①屋根の点検
屋根瓦葺きは5~6年、カラーベストコロニアルは4~5年、金属板葺きは2~3年に一度は点検して下さい。傷み具合によっては、その都度補修をして下さい。
②外壁の点検
モルタル、サイディング、金属板、板張り、の外壁は2~3年ごとに点検をしましょう。痛み具合で部分補修をし最初の全面補修は10~15年が良い頃と思います。
③構造躯体の点検
基礎部分は5~6年に一度・土台部分も一緒に点検しましょう。