暮らしに役立つ豆知識
10月1日 第113号 「リフォームによって(スケルトン)(S)(建物の構造部・骨組み) インフォル(I)(内・外装及び設備)に分け既存住宅を長期使用しましょう。」
短命な日本の住宅を長寿命に
わが国の取り崩された住宅の平均築後年数は約27年です。アメリカの64年・イギリスの約84年にくらべると、はるかに短命です。又住宅に関する投資資金に占めるリフォーム費用の割合については、わが国は30%未満なのに対して欧米では50%を越えています。「日本では住宅を建てると、修繕・リフォームにあまりお金を掛けず、築後30年で簡単に建て替えを選択するという現状が浮かび上がります」わが国の、短命な住宅のスクラップアンドビルドの状況を改めることを目的とした「長期優良住宅普及促進法」が2009年6月から施工されました。この法律では、良質な住宅が建築され、又長期にわたって良好な状態で使用されることが、住生活の向上や環境負荷の低減を図る上で重要であるとうたわれています。ストック型の社会である現在、新築住宅ばかりでなく、既設住宅についても、リフォームによって長寿命な住宅にすることが求められています。資源の有効活用・環境負荷の軽減・何よりも消費者の住居費負担の軽減が期待できます。
長寿命リフォームとは
「住宅をきちんと手入れして、長く大切に使う」
スケルトン(建物の構造部・骨組み:長期にわたって高耐久)インフィル(内・外装及び設備:比較的短期に取り替え、修繕、リフォームを行う)に分け長期使用:長寿命化リフォームは、既設住宅にスケルトンインフィル(SI住宅)の概念を導入してスケルトンの耐久性を高め、インフィルを適時交換して長期使用できるようリフォームするものと考えられます。実際に既存住宅について長寿命化リフォームを行うにあたっては、スケルトンについては住宅の骨格部分の耐久性を高め、インフィルについて経年の生活様式の変化に合わせて設備配管など適時交換できるように改修します。この様にSI住宅)化することによって住宅の全ての面での維持管理やリフォームが行いやすくすることが、長期で見れば住宅の維持管理コストの低減が可能となり経済合理性を備えるものと考えられます。
(参考資料:一般社団法人住宅リフォーム推進協議会:長寿命リフォームの提案)より