暮らしに役立つ豆知識
2月1日 第105号 「性能向上リフォーム・バリアフリー編場所別ポイントⅤ」
トイレ:自立生活を支える部屋
トイレは加齢後の自立を支えるバロメーターです。将来を見据えたイレの増改築には 十分考慮して取り組みましょう。
①水回りを一体的な空間にしておきましょう、少し広い目に作っておくことが将来的に重要かと思います。トイレ・洗面所・脱衣室を一体空間にしておきましょう。
必要が生じたとき、介助スペースが取りやすくなります。
②寝室のそばに設置しましょう。お風呂は1日Ⅰ回で済みますが、トイレは、頻繁に利用します、冬の寒い夜間のときの対策も考慮して寝室のそばにトイレのあることは有り難いことです。出来ればお風呂も寝室の近くが障害を持ったときでも生活がしやすいと思います。今すぐ使用の予定のないときは、寝室のそばの納戸や書庫に利用しましょう。必要が生じたときに、それらのスペースを活用します。
③家庭の事情もあり、あれもこれも一緒に出来ないかも知れませんが、出来る限り寝室とトイレは同じ階に設けましょう。別々ですと移動中に「つまずく」・「転倒」「転落」事故を誘発します。高齢になると視力・筋力・判断力」が衰えます。
④通常トイレの幅は910ミリ奥行き1365ミリあれば十分ですが、介助スペースを想定した場合入り口幅1365ミリ奥行き1820ミリが必用になります。出来るだけ広く介助スペースを取りましょう。
⑤暖房装置・高齢になれば排泄行為に時間が掛かり、回数も増えます。暖房設備・洗浄機能付き暖房便座はどうしても必要です。緩やかな換気設備・また緊急時に備えて通報設備の設置も大切なことと思います。寝室からトイレ風呂場までの通路には、手摺の設置が必要と思います。トイレ・浴室にも手摺は、必ず設置しておきましょう。
※参考資料(一般社団法人リフォーム推進協議会:性能向上リフォームガイドブック・バリアフリー編)より