暮らしに役立つ豆知識
11月1日 第198回 くらしに役立つ情報です
「火の用心」 暖房器具(火気)を使う季節となりました。
総務省消防局の29年度白書によりますと住宅用火災警報器の普及とともに住宅火災による死傷者が減少しています。
平成16年の消防法改正により設置が義務付けられた住宅火災警報雪の設置率は、平成29年6月1日時点で、81.7%となっています、こうした中平成28年度中の火災による(放火・自殺者は除く)885人まで減少しました、因みに平成17年では1220人が亡くなっておりました。65才以上の高齢者は、619人で住宅火災による死者の割合は、(放火・自殺者を除き)69.95でした。年齢が高くなるにしたがって特に81才以上の階層では、全年齢階層の4.3倍になると報じられております。
出火原因と焼死の原因(放火・自殺者は除く)
住宅火災による死者の数885件の内タバコによる出火原因が相変わらず146人(16.5%)
ストーブ99人(石油ストーブ45人・電気ストーブ47人・他7人)住宅火災による
死者の原因は、逃げ遅れ440人49.75%病気・身体不自由128人14.5%熟睡77人
8.7%火の回りが早く・消火しょうとして・泥酔・出火後再侵入・着衣着火と続きます。
放火を防ぐ方法は的確なものはありませんが、家の周辺に可燃物を置かない、特にオープンガレージは、特に注意しましょう。
火災による死傷者は、高齢者・病人・乳幼児に多く、充分配慮しましょう。
初期消火の備えは充分でしょうか。
万一の場合も考えて、火災の早期発見・初期消火への対応・消火器の設置・火災発見時に大きな声で近隣に知らせる・一旦避難したら絶対に家の中に戻らない。
火災は、あっという間に燃え広がります。気づかずにいると着火・発煙の初期段階から、炎上し天井に火がまわるまではほんの数分と云われております、天井に火が届いたら、もう初期消火も危険状態です。煙が充満すれば一酸化炭素中毒の危険も増します。
フラッシュオーバー現象(可燃ガスが上の方に溜まりそこに引火して起こる)一気に爆発炎上現象が起こります。天井に火が上がる前の一瞬が初期消火のチャンスですが限界の見極めが大切です、少しでも危険を感じたら脱出して近隣に大きな声で火事です火事ですと知らせましょう。