暮らしに役立つ豆知識
8月1日 第195回 くらしに役立つ情報です
アスベスト 建築物の解体・改修工事における石綿障害の予防
2005年10月41号2015年10月161号に加筆修正しました
老朽化した都会のビル・工場・マンション等の解体工事・地震等による災害復旧時における建物の解体工事現場の近くを通るときは、粉塵を吸い込まないようマスクを着用するかハンカチ・タオルで鼻・口を覆い急いで通り抜けましょう。時間が掛かりますが回り道も良いかもしれません。(解体業者も細心の注意を払って工事をしていますが風の向き強さで吸い込むこともありますので注意しましょう。)
2005年の7月頃までアスベストの危険性についての情報がほとんどなく、シックハウスについての情報が社会を賑しておりました。2005年7月クボタがアスベストの被害者に対して救済措置を講ずる旨の新聞報道以降、テレビ・週刊誌・新聞に繰り返し報道されました、私たちの日常生活の中にも多くのアスベスト製品が氾濫しております。数百万台の自動車の部品や工業用品に使われ、残り90%近くが建材に使われています。
●工場の屋根・壁に多く使用されているスレート波板は、(1931年~2004年12月)まで製造現在使用中 (近所の閉鎖した工場・倉庫の解体には、逃げ場がないので特に気を付けましょう)
●震災後建物の軽量化の為の屋根材に多く製造(1961年~2004年12月)まで製造現在使用中
●内装・天井・軒天井に使用(1959年~2004年12月)まで製造現在使用中
●建築関連資材に73種類の石綿製品が(1931年から現在まで)製造現在使用されております。
私たちの環境と石綿(アスベスト)
石綿(アスベスト)とは?
天然に出来た鉱物繊維です。熱に強く、摩擦に強く切れにくい、酸やアルカリにも強いなど、丈夫で変化しにくいという特性を持っています。※老朽化した、屋根・壁面の建材は、飛散前には塗装で処置できます。
なぜ危険?
石綿は、丈夫で変化しにくいため、吸い込んで肺の中に入ると組織に刺さり、15~40年の潜伏期間を経て、肺がん・悪性中皮腫(悪性の腫瘍)などの病気をひきおこす恐れがあります。
目に見えないくらい細い繊維のために、気づかないうちに吸い込んでしまう可能性があります。
どこに使用されている?
石綿の用途は3,000種と言われるほどに多いのですが、大きくは石綿工業製品と建材製品に分けられ、約20万トン(平成6年)使われており、その9割は建材製品です。
建材製品・耐火壁・天井・軒天・間仕切り・外壁・スレート・住宅屋根材等々