暮らしに役立つ豆知識
9月1日 第172回 くらしに役立つ情報です
建築物の解体・改修工事における石綿(アスベスト)障害の予防
工場・倉庫・集合住宅の解体工事を始める前に、
ご存じですか?届け出義務者が工事の施工者から発注者に変更になります。
平成26年6月1日から建築物・工作物の解体工事に伴う石綿(アスベスト)飛散防止対策が強化されます。
●軽量鉄骨スレート葺き屋根:壁面・軽量鉄骨4~5階建て・天井裏・階段室には耐火被覆としアスベストが多く使用されております。(全てではありませんが)
●工場:倉庫に多く使われているスレート波板は、(1931年~2004年12月)まで製造、現在も多く使われております
●阪神淡路震災後建物の軽量化を図るために屋根材に多く製造(1961年~2004年12月)まで製造現在使用中
●建築関連資材に73種類の石綿製品が(1931年から現在まで)製造現在使用されておリます。
私達の環境と石綿(アスベスト)
石綿(アスベスト)とは?
天然に出来た鉱物繊維です。熱に強く、摩擦に強く切れにくい、酸・アルカリに強く丈夫で変化しくいという特質を持っている。スレート屋根:壁面は老朽化すると自然に繊維が飛散して大変危険な状況を作り出します。※老朽化したスレートからの飛散防止はカバー工法による旧屋根を覆う二重屋根と、塗装による封じ込め工法があります。
石綿、丈夫で変化しにくいため、粉塵を吸い込むと粒子の荒い物は、鼻で止まりますが目に見えない微粒子は、肺に直接届き組織に刺さり蓄積されていきます。15~40年の潜伏期間を経て、肺がん・悪性中皮腫(悪性の腫瘍)などの病気を引きおこす可能性があります。
予防するには、街中での解体現場の近くを通るときは、マスクの着用・ない場合は、遠回りですが現場を避けましょう。ご近所での解体工事があるときは、窓を閉めて粉塵の入るのを防ぎましょう。工事が終わったら屋根は雨に任せて、壁面・窓等は水道水で流しましょう。