暮らしに役立つ豆知識
7月1日 第170回 くらしに役立つ情報です
梅雨末期の集中豪雨《ゲリラ豪雨》・夏台風から身を守るために
大陸と大洋にはさまれた我が国では、季節の変わり目には梅雨前線や秋雨前線が停滞してしばしば大雨を降らせます。台風や前線を伴った低気圧が日本付近を通過するときも広い範囲に大雨を降らせる事があります。地形によっては、積乱雲が同じ場所で次々と発生・発達をくり返す事により起きる集中豪雨では、激しい雨が数時間にわたって降り続き、狭い地域に数百ミリの総雨量となります。毎年、こうした大雨によって河川の氾濫や土砂災害が発生しています。気象庁では、この様な気象災害を防止・軽減するために警報や気象情報を発表し、注意や警戒を呼びかけております。災害から身を守るためには、これらの防災気象情報を有効に活用することが重要です。資料(気象庁防災情報)
雨の降り方と強さ 「気象用語」(防災システム研究所資料)より
1.やや強い雨・10~20ミリ未満*ザーザーと降り、地面一面に水たまりが出来るような雨
2.強い雨・20~30ミリ未満*土砂降りで、傘をさしていても濡れてしまうような雨。側溝や下水、小さな河川があふれ、小規模の崖崩れの心配もあり,低地・危険地域は注意が必要
3.激しい雨・30~50ミリ未満*バケツをひっくり返したような雨。道路が川のようになり、山崩れがけ崩れなどの土砂災害発生の危険がある。土砂災害警戒区域や急斜面地の付近では、避難準備危険区域は、念のため、明るいうちの自主避難」が大切
4.非常に強い雨・50~80ミリ未満*滝のように雨が降り、傘が全く役に立たない。あたりが水しぶきで白っぽくなり、先が見えない。マンホールから水がふき出す、中小河川が氾濫、土砂災害が発生・拡大する危険性が高く、警戒が必要。
5.猛烈な雨・80ミリ以上*息苦しくなるような圧迫感があり、恐怖を感じるような雨。雨による大規模災害発生のおそれが極めて高く、厳重な警戒が必要。※この雨が降ると気象庁から「記録的短時間大雨警報」が出されることがある。
「ゲリラ豪雨」の予兆
1.天気予報に「所によりにわか雨」「大気の状態が不安定」「大雨、落雷、突風、竜巻、雹(ひょう)
2.防災気象情報で「大雨・洪水警報」「大雨・洪水特別警報」そのほか雷:雹:大粒の雨・黒い雲が急に広がり急に暗くなる、つめたい風が吹く
日常的に準備している非常持ち出し袋の点検を今一度念入りに!
1.一人一人が体力に応じて非常持ち出し袋を用意しましょう。
2.着替え・タオル・持病の薬・3日程度の食料品・飲み水・その他必要なものを忘れずに