暮らしに役立つ豆知識
2月1日 第129号 「寒さが一段と増すこの季節:暖房器具(石油:ガスストーブ)を安全に使い、突然に襲い来る室内空気汚染から身を守りましょう。」
室内の空気を新鮮に保ち定期的な換気が健康な住環境を整える第一歩といえるでしょう。
住まいの空気の汚染源は、暖房器具からの石油やガスを直接燃焼させる時に出る燃焼排気ガスが暖房の主役です。
一酸化炭素・二酸化炭素・窒素酸化物・二酸化硫黄が出ます。
定期的に窓を開けて室内の空気を入れ換えましょう。
乾燥防止に使われる加湿器等に暖められた空気が外気温との差異で戸建て住宅や高層住宅でも、
玄関扉:ベランダの窓硝子等が結露します。
押し入れの中:タンスの裏・クロス貼りの壁面等に結露します。
ある日突然にクロスが剥がれるのは結露の結果です。
密閉した部屋を暖房・乾燥を繰り返している内にダニ・カビの発生が見られます。
部屋が乾燥したときダニの死骸・糞・カビの胞子が舞い上がり喘息の発作・頭痛・めまい等の症状が見られます。
また化学物資による健康被害・新築時や室内のリフォームに使われる建材・塗料・接着剤には多くの化学物質が使われております。
とくになじみのある呼び名の「シックハウス症候群」と「化学物資過敏症」。これは有害な化学物資が体内に入ったために、目、喉の痛み、下痢・便秘・不眠・うつ状態等の精神障害・皮膚炎・ぜんそく等さまざまな症状が現れます。
主な原因は、石油:ガスによる暖房の換気不良:建材・塗料・接着剤に含まれる化学物資等です。
住宅に使われている建築資材に含まれる「有害性」のある16構造分類・55化学物質、その内のいくつかの有害性物質をお知らせします。
①アルデヒド類:合成樹脂の原料○目・気道を刺激・頭痛・吐き気
②芳香族炭水化物:塗料溶剤○皮膚・気道の刺激・中枢神経系への影響
③アルコール類:溶剤:接着剤・塗料○目・気道への刺激・中枢神経系への影響
④エーテル類:溶剤○目・気道への刺激・肝臓・腎臓への病変
⑤エステル類:接着剤○目・気道への刺檄・吐き気・脱力感・めまい
⑥有機リン系化合物:シロアリ防除剤○神経系への影響・呼吸不全・意識喪失
⑦ハロゲン化炭化水素:塩化ビニールの合成原料・塗料○目の刺激・めまい・吐き気
⑧無機化合物:鉛:鉛丹塗料○腹痛・吐き気・肝臓への影響