高齢者・後期高齢者、何ともいやな響きですが。65才を過ぎると高齢者として一括りにされますが、まだまだ元気に現役で働いていらっしゃる方も沢山お見受けします。しかし
現状は、どうでしょうか元気そうに見えても現実に身体機能は低下しており思わぬところで怪我をすることもあります。転倒事故は、骨折等を伴い長期治療が生じてきます。
今は、交通事故死より高齢者の方の家庭内事故死の方がぐ～んと増えてきました。
昨年2013年度の交通事故死者は4.373人でした。毎年減ってきております。この事故の内65才以上の高齢者が半数を超し2.303人と割合が高くなっております。交通事故死者より高齢者の家庭内事故死者が、57%多く占め（10.150名）ております。家庭内事故死者数は、厚生労働省の平成21年のマトメでは、0才から65才以上の不慮の事故死者12.873名その内65才以上の高齢者の家庭内事故死は10.150名：転倒転落2142名・不慮の溺死浴槽内の溺死：3.472・食物の誤嚥3.236名・着衣着火その他54名・火災煙関係703名・有害物質：農薬による事故死228名：その他333名
家庭内事故のトップは、①浴槽内における溺死・②誤嚥窒息による死亡③転倒・転落事故となっております。

高齢者の家庭内事故を未然に防ぎましょう

①階段・床・滑らない工夫・出来るだけスリッパでの移動は避けましょう。
冬場は、厚手の靴下を多用しますが、足裏に滑り止めの着いた靴下を用意しましょう。
階段の下には、壊れやすい物は置かないように、転落時二次被害に遭います。
②浴室での事故を防ぐために、入浴前にお湯の温度を家族が確認・冬場は、ヒートショックを防ぐために浴室内・更衣室の温度調整が必要です。
③雪国では、屋根に積もった雪下ろしで毎年沢山の高齢者が事故に遭っております。
高所作業は、慎重に・出来れば避けましょう。
④独居高齢者の衣類着火事故を防ぎましょう。
炎の出る調理器具からＩＨ器具への変更を考えてみましょう。仏壇のローソクから線香に、火を移すときは袖口をたくし上げて注意深く行いましょう。
⑤食事は、ゆっくりよく噛んで頂きましょう。熱くない飲み物を一緒に揃えましょう。