暮らしに役立つ豆知識
11月1日 第18号「住まいを脅かす木材腐朽菌結露に注意しましょう」
住まいを脅かす木材腐朽菌、「結露」に注意しましょう
住まいの骨組みを腐らせてしまう木材腐朽菌の被害は深刻で、その被害総額は火災の被害総額を上回ると言われています。木材腐朽菌は菌糸で増えるキノコの類で、高温多湿(湿度80%温度摂氏10度以上で発育開始)を好み、強い繁殖力をもっています。
この菌に冒された木材は指で押すとたやすく壊れるくらいになります。菌糸の束が伸びていって2階の床に達することもあり油断がなりません。木材が腐朽菌によって分解されたときの成分の中にシロアリを誘引する物質が含まれることが多いため、2次的被害も心配されます。
腐りやすい場所
隣家との路地が狭い北側の部屋・浴室・台所・洗面所などの水回り、土台など湿気の多い、もしくは換気の悪い場所。
予防
換気が何よりの予防策です。また、防腐剤を木材に塗布する方法もありますが、無害無毒の防腐剤がありませんので出来るだけ避けた方が良い様に思います。最近は気密の良い部屋が増え、これからの季節各種暖房による結露が発生しやすくなります、一定の時間暖房を止めるか、定期的に窓を開けて換気しましょう。
木材腐朽菌の駆除は
いったん腐朽菌のついた木材は、木材の痛み具合によってその周辺の目に見えない部分も菌が繁殖している危険がありますので大きく取り除く必要があります。どうしても防腐剤の塗布・防蟻処理が必要なときは、専門業者とよく相談して安全な方法を取り入れてください。また処理後は換気を十分行ってくだい。・・・季節はずれのシロアリ・木材腐朽菌のお知らせですが、越冬させ、力を蓄えさせないために今から予防しましょう。
(一部参考資料:大建工業株式会社「住まいのお手入れ読本」より)