暮らしに役立つ豆知識
11月1日 第54号「火の用心! 暖房(火気)を使う季節が来ました。」
○建物火災の出火原因は、コンロ・放火・タバコ・放火の疑い・ストーブ・電灯・電話の配線・子供の火遊び・電気機器・灯火 等々
○住宅火災における年齢別死者の発生状況 65歳以上56.8% 6歳~64歳40.3% 5歳以下2.8%年齢不明0.1% 「資料:総務省消防庁(平成16年1~12月火災の状況)(確定値)」
○火災を防ぐためには、火気を扱う時の心構えや注意力が最も必要ですが、生活スタイルの変化に伴う注意力も各人が充分心がけることが大切です。
出火原因と焼死の原因
○コンロでは、天ぷら火災*タバコは、寝タバコ、特に飲酒深酔いに伴うケースが多いようです。
○放火を防ぐ方法は簡単では有りませんが、家の周辺の整理整頓・外部に可燃性のものを放置しない。
○火遊び子供への教育・子供の手の届くところにライター・マッチ等を置かない。
○高齢者の火災による死者の多さは、注意力の欠如・動きが遅く火気の近くで作業していて着衣に着火したり、火の消し忘れも起こしやすくなります。高齢者と子供には充分配慮しましょう。
初期消火の備えは充分でしょうか
万一の場合も考えて、火災の早期発見、初期消火などへの対応・火災警報器は法律上も新築住宅では2006年6月1日より義務付けられております。
火災は、あっという間に燃え広がります
気づかずにいると着火・発煙の状態の初期段階から、炎上し、天井に火がまわるまでは数分と云われております。天井に火が届いたら、もう初期消火も危険状態です。煙が充満すれば一酸化炭素中毒の危険も増大します。フラッシュオーバー現象(可燃ガスが上の方にたまりそこに引火して起こる)一気に爆発炎上現象が起こります。天井に火がのぼる前が、初期消火のチャンスです。初期消火の限界の見極めは大変難しいといわれていますので、火災が起きてしまったら冷静に、注意深く行動し、手におえない場合は、脱出のタイミングと近隣へ大声での知らせは忘れずにしましょう。
燃えひろがる前なら簡単に消すことが出来ます。早期発見と初期消火の備えはきちんと考えておきたいものです。
(参考資料:成美堂出版・耐震・防犯・防火・防災に強い家づくり89の方法より)