暮らしに役立つ豆知識
3月1日 第46号「日本の住宅寿命は短かすぎる」
住宅の寿命には「物理的寿命」と「社会的寿命」があるといわれております。
住宅の寿命についてはいろいろな見積もり方がありますが、日本の住宅に対しては平均26年程度と報告されております。消費文明のアメリカが平均44年、イギリスでは75年の建物の平均寿命が有る様に報告されております。
建物が寿命を全うする仕方には、二つのタイプがあります。一つは、建物の主要部がボロボロになりそれ以上生活するには危険を感じ、取り壊すタイプです。(物理的寿命)
建物は、まだしっかりしているのに、あまり質が良くないのでもっと質の良い家に建て替えたいという要求から取り崩すタイプのものが、「社会的寿命」といわれております。
この傾向は此処しばらくは続きそうです。日本の住宅寿命の短命はこの二つのタイプによる流れが大きな原因です。
21世紀は環境の時代です。住宅の長寿命化とは?
建物を長持ちさせるためには、建物の寿命を設定して、保守や補修の計画をきっちり立てることがまず重要です。
建物や住宅はいろいろな部材の集合体です長持ちする部材もあれば反面短い寿命の部材もあります。これらを上手く結合させながら建物の寿命を延ばしてゆく計画・定期的な点検補修が大切です。
住宅を長持ちさせるためのメンテナンス
屋根・瓦葺きは5~6年目に一度点検してください。大雨・台風・地震の後は必ず点検しましょう。異常があれば、できるだけ速やかに補修しましょう。
屋根・カラーベストコロニアルは、4~6年に一度点検してください。大雨、台風、地震のあとの点検 めくれ、色あせ、苔、藻の発生があれば、できるだけ速やかに補修(塗り替え)等の処置をしましょう。樋の通水の確認も併せて
外壁・モルタル・サイディングは3~4年に一度点検してください。大雨・地震・台風後の点検は念入りに行いましょう。壁面の亀裂・サイディング継ぎ目のコーキング切れの確認等異常が見つかれば速やかに補修しましょう。
(参考資料:NPO法人省エネ建材・住宅普及協議会:後悔しない「快適な家づくり」の知恵袋より)