暮らしに役立つ豆知識
4月1日 第155回 雨からわが家を守るために、屋根・壁面の点検をしましょう!
昨年1年間で、小雨・大雨・豪雨を含めて76日、大阪堺市で雨が降りました。各地の豪雨災害も記憶に新しいところです。
屋根・外壁の点検は、そんなに難しいものではありません。お休みの日にでも少し離れたところから我が家を一度眺めてみましょう。
予期せぬ大雨・梅雨・台風に向けて建物を痛める大きな要因は、雨漏りによる木材不朽菌とシロアリの発生です。
屋根からの雨漏りの場合
●日本瓦・釉薬瓦・陶器瓦・素焼瓦・割れ・亀裂・縦横のズレがありませんか。
熨斗瓦のズレ・面戸(漆喰)の剥離脱落が見られませんか。(面戸の剥離脱落があれば、瓦のズレが生じます)
●テレビアンテナの固定に、軒樋の金物に針金を巻き付けていませんか。アンテナが風で揺れると動いて瓦を持ち上げズレの原因になります。
●薄型スレート瓦・モニエル瓦・の不揃い(ズレ・波打ち・割れ・ハガレ)等軒押さえ金物の発錆が見られませんか。
●鋼板葺きの場合発錆や浮き上がりがありませんか。
●軒樋・縦樋落ち葉等による詰まりはありませんか。軒樋が詰まっていると(大雨の時)溢れ出た雨水が軒裏に回ることがあります。
外壁からの雨水の浸入
●モルタル掻き落し・リシン・タイル吹き付け仕上げの場合:亀裂・窓周りコーキングの劣化による雨水の浸入
●サイディング壁面接ぎ手のシーリング切れから雨水の浸入、浸入した雨水はいずれも逃げ場がなく外壁裏面・内壁面を通って基礎部分まで達し、結露して木材に染み込み木材腐朽菌の温床・シロアリの格好の棲家になり基礎部分の木材に食害が広がる危険性があります。
●基礎部分は、常に通気に気をつけましょう。通気口周辺には物を置かないようにし、土間周辺からの水の浸入を防ぎましょう。床下はいつも乾燥した状態を保ちましょう。